昨日、県立音楽堂の邦楽ホールに出掛けてきました。
コンサートホールなどは行ったことがあったのですが、花道や桟敷席などがあるこちらは初めてです。「公演中の写真撮影はご遠慮ください」との放送が流れ、では今の内に場内の写真を撮ろうとした時、ぴゅーっと係の人がやってきました。館内は撮影禁止とのこと。しゅん。
さて、いよいよ開演です。
第一部 音がことばになった(口唱歌)
雅楽 ~ 萌芽会
雅楽の練習は、最初から楽器を持たせてもらえず、膝をたたいたり口唱歌から始めるとの事。
「ひちりき」はチ・ラ・ロ・ル・タ・ア・ラ~~ 「龍笛」はト・ラ・ロ・ル・タ・ア・ラ~~ 「鳳笙」はなんとかなんとか・乙・乙~~ その他色々。で実際に楽器を演奏し口唱歌との比較をしたり 越殿楽(えてんらく)を披露してくれました。
感想 天皇家~~って感じ。好きです。
能楽 ~ 金沢能楽会
回り舞台がぐるっと回転し雰囲気が変わりました。
「笛」はおひゃ~ら~い・ひうや~・ひうるい~~ 「小鼓」や「大鼓」はつたつつぽ、とか、どんちた、とか。「太鼓」がすごい!つ・ほ・よ・ん・つ・よ・ほ、の間にいょーっとかやっとかかけ声が入るんだけど迫力満点。アカペラみたいに口で合唱してくれて、もう圧倒。すごい。 中の舞(演奏のみ)を披露してくれた時、目の前に能の舞が浮かんでくるようでした
感想 さっきから本物をみれてすごいな~。千円はお買い得やった。
邦楽 ~ 山田流爽颯会
箏・三絃・尺八。てんとんしゃん 六段の調を演奏
感想 正月に和菓子屋さんに入ったら流れてそう。これが邦楽なんか~
外郎売 ~ 長田哲也アナ(北陸放送)
懐かしの外郎売。以前「声優になるために」の本を見てこれを知りました。バナナのたたき売りみたく、要は「ういろう」を売る口上。早口言葉が入っていて5分くらいかかります。長田アナは、新人アナウンサーには必ず課題として取り組みますが私の方がヘタなんです、と言いつつ披露。さすがでした。
感想 電話応対コンクール全国大会に出た時、選手控え室で「外郎売」を大声で暗唱してた人がいたな~。
第二部 心地よいリズム
狂言 ~ 萬狂言 ~昆布売
後ろに大きな松の絵。大名と昆布売りの話。~しておくりゃれ、とか、さてもさても、とかはNHKの日本語であそぼで野村萬斎さんでおなじみのやつ。狂言は意味がわかるのかなと思っていたけど立場が逆転する様がおかしくて大爆笑。拍手喝采でした。
感想 めっちゃおもしろい~~
謡と舞 ~ 金沢能楽界
4人の男性。一人前で踊ります。舞台は狂言と同じで、足のダ・ダンってリズムもあります。
感想 町の文化祭とか誰かの結婚式でみたような気がする・・
万歳 ~ 加賀万歳保存会 ~ 北国下道中・金沢町づくし
最初は5人の男性が小さい太鼓でリズムをとり一人の男性が踊ります。金沢の地名を続けるのですが、感じで言えば小林旭の自動車唱歌??←古っ!! でも4拍子でもなく3拍子でもない独特のリズム。続けて2人の万歳。これもまた面白かった。漫才みたい。やっぱり地名を言っていくんだけど途中で「こんなゆっくりしたら日ぃ暮れるがい。高速バスでいくまいかい」「あら、この前JRって言うっとったがに」とか途中で咳が出たら「ありゃ咳出てどんならん・・ゲホン」「浅間山でも噴火したかいね」「ほやとこ」とかアドリブなのかネタなのかわからないナチュラルさの掛け合い。
感想 万歳。知らなかった。地元にはこんなのがあったんや・・
第三部 洒落がいっぱい
あそびうた ~ OEKエンジェル・コーラス
小学校から高校までの子たちが浴衣をきて登場。主にオーケストラ・アンサンブルとの共演を中心に活動してるそうです。かぞえうたやわらべうたを披露してくれました。かわいらしかったです。
感想 この時間に小学生はきついんじゃないかな・・おつかれさま(午後9時前)
南京玉すだれサミット
青森県から金輪切り(6つのバラバラの輪っかをつなげたり形をつくったり)と豊年玉すだれ。富山県から五箇山の編竹踊り。石川県からは森田社中のみなさんによる「百万石玉すだれ」と「組演技」 組演技は全員で大きな形をつくるもので金沢駅の鼓門などつくってました。
感想 あっさて。あさて。さては南京玉すだれ。ちょいとのぼせばちょいとのばせは、浦島太郎の魚釣り♪←感想じゃねぇぇ
今回は「ことば」に興味があって訪れたのですが、改めて金沢の文化水準の高さを感じました。先日オープンした県立能楽堂も行ってみたいな、もっと日本の文化を見てみたいな、と思いました。 おしまい。